日本の数学教育とDigital SATのフォーマットギャップ
日本の数学教育は、中学から高校まで非常に厳密で、数式に基づく解法が重視されます。塾(juku)の準備教育では、多段階の代数的導出を示すことが強く求められます。数学I、数学II、数学IIIを学んだ学生は、非常に強い代数的直感を身につけています。しかし、Digital SATは美しい導出ではなく、正しい答えを素早く出すことに報います。連立方程式を代入法で90秒かけて解く学生と、Desmosで2つの方程式をグラフにして交点を15秒でクリックする学生は、同じ1点を獲得します。44問のMathセクション全体では、この時間差が50~100点のスコア差につながります。詳しいDesmos戦略のフレームワークは、Desmos完全ガイド(英語)をご覧ください。シンガポール版もご用意しています。
日本の学生に最も重要な5つのDesmosテクニック
以下の5つのテクニックは、Desmosが手計算より速いSAT Mathの問題の大部分をカバーします。それぞれが、塾や数学の授業で鍛えられた特定の代数的本能を置き換えます。57問の実践問題付きの完全ガイドは、SAT Desmos Hacks: The EPIC Methodに収録されています。
1. 交点法(Intersection Method)
2つの方程式をDesmosに入力し、交点をクリックするだけです。これは塾で徹底的に訓練される連立方程式の代入法・加減法を置き換えます。SATでは4~6問が連立方程式です。手計算:60~90秒。Desmos:15秒。このテクニックだけでも最大の時間節約が得られます。Desmosチートシート(英語)も参考にしてください。
2. スライダー法(Slider Method)
未知のパラメーターを含む問題では、Desmosでスライダー変数として定義し、条件に合うまでドラッグします。塾で徹底的に訓練されるパラメーターの代数的分離を置き換えます。手計算:90~120秒。スライダー法:20~30秒。
3. 回帰法(Regression Method)
データフィットの問題では、Desmosのチルダ演算子を使います:y1 ~ ax1 + b(線形)またはy1 ~ ax1^2 + bx1 + c(二次)。1行の入力で係数が即座に表示されます。横浜インターナショナルや西町インターナショナルでGDCを使うIB生も、Desmosの方が速いと感じるでしょう。
4. 不等式シェーディング(Inequality Shading)
不等式を入力すると、Desmosが解の領域を自動的に色分けします。手作業で境界線を引き、テストポイントを選び、塗り分ける作業が不要になります。SATでは2~3問が不等式です。手作業:2~3分。Desmos:10秒。
5. 関数分析(Function Analysis)
関数をDesmosに入力すると、最小値、最大値、根、y切片、頂点がグラフ上で直接読み取れます。数学II/IIIで学ぶ平方完成や微分による最大・最小値の求め方を、視覚的に瞬時に行えます。1問あたり30~45秒の節約。
このガイドの元になった本
Jaclyn Caruana著「SAT Desmos Hacks」は、上記5つのテクニックを57問の実践問題とステップバイステップのDesmos解法で解説しています。
desmos.prepdrills.comでオンライン練習も利用可能
Kindle版を購入 (US$9.99) → ペーパーバック版 (US$34.99)カリキュラム別ノート
APカリキュラム(ASIJ、Kインターナショナル):アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)やKインターナショナルの生徒はAPカリキュラムでDesmosに触れていることが多いですが、SAT最適化された5つのテクニックを体系的に練習したことがない場合がほとんどです。
IBディプロマ(横浜インターナショナル、西町):IB生のSAT対策(英語)については専用ガイドもあります。GDCを使った経験があるためDesmosへの移行は比較的スムーズですが、チルダによる回帰やスライダーなどDesmos固有のショートカットを練習する必要があります。
日本の高校 + 帰国子女(kikokushijo)トラック:海外から帰国した学生は、英語プログラムへの入学にSATが必要な場合があります。日本の数学の基礎が強固なため、Desmosテクニックはその基礎の上にスピードを加える形になります。このグループが最も大きなスコアアップを実現する傾向があります。
英語プログラム(早稲田SILS、慶應PEARL、上智FLA、ICU、Temple Japan):これらのプログラムはSATを入学審査に利用します。早稲田SILSは一般的に1300点以上、慶應PEARLは1350点以上が競争力のあるラインです。米国大学と併願する学生には、1つのSAT対策で両方をカバーできるメリットがあります。
日本のSAT試験会場
Digital SATは、ASIJ(調布)、西町インターナショナル(港区)、横浜インターナショナル、Kインターナショナル、東京YMCAなど、日本全国の国際学校で実施されています。全会場でBluebook内蔵のDesmos電卓が利用可能です。登録方法・締め切り・料金(英語)は専用ガイドをご覧ください。SATスコア計算機で模擬試験の結果を推定できます。51日間の学習計画(英語)も参考にしてください。
書籍:SAT Desmos Hacks
Jaclyn Caruana著『SAT Desmos Hacks: The EPIC Method for Smart, Fast, 800-Level Math』は、5つのテクニックを57問のオリジナル問題で解説。EPIC Method(Engage, Pinpoint, Interpret, Choose)フレームワークで、全ての問題に対する判断プロセスを身につけられます。Kindle版はamazon.co.jpで即時ダウンロード可能。
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